前回の記事でJMBクリスタルステイタスのメリットをまとめてみましたが、今回はサファイアステイタスです。JGC修行をする人が最低限到達しなければならないステイタスとなります。クリスタルに比べ到達難易度がかなり高くなりますが、受けられるサービスも格段に違ってきます。
FLY ONステイタスのサービスは、サービスにより提供期間が異なります。
JMBサファイアステイタスのまとめ
到達条件
JMBサファイアの到達条件は、毎年の1月~12月の12ヶ月間(暦年)で50,000FLY ON ポイント(うちJALグループ便25,000FLY ON ポイント)以上、または50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000FLY ON ポイント以上の搭乗が必要となります。クリスタルよりかなり達成難易度が上がりますね。
予約に関するメリット
専用のサファイア予約デスクが利用できます。
JALの電話予約サービスもかなり待たされることがありますので予約の変更、取り消しなどを専用デスクで行えるのは便利ですね。
予約時の優先キャンセル待ち
搭乗希望のJALグループ便が満席の場合、キャンセル待ちを運賃ごとに優先して取り扱ってもらえます。またワンワールドアライアンス加盟航空会社各社の希望の便が満席の場合、各社の予約センターにて優先的にキャンセル待ちを扱ってもらえます。JMBダイヤモンドやJGCプレミアの上級会員がより優先となりますが、サファイアステイタスになると路線によってはかなりの確率でキャンセルチケットが落ちてくると思います。
国際線前方座席指定サービス
座席指定対象運賃を利用の場合、JALグループ国際線を予約する際に前方座席を優先して指定することができます。
追記
2017年11月16日(木)手続き分からJMBサファイアも国内線前方座席指定サービスが利用できるようになります。(これまではJGC会員のみ対象でした)
マイルに関するメリット
マイルUPボーナス
マイルUPボーナスがありJMBマイル積算対象運賃で登場するとボーナスマイルがプラスされます。マイルUPボーナスの計算方法は次のとおりとなります。
マイルUPボーナス=区間マイル×利用運賃のマイル積算率×マイルUPボーナス積算率
羽田~那覇間の普通運賃、普通席を例にすると
フライトマイル984マイル+ボーナスマイル1,033マイル(984×105%)=2,017マイル
となり、片道で1,033マイル、往復で2,066マイルもボーナスマイルが付くことになります。
積算率は下表のとおり。クリスタルの積算率はJALグループ便で55%ですからまさにケタ違いになります。
空港利用時のメリット
専用カウンターでのチェックイン
通常期は専用カウンターのありがたみはそれほど感じられないかもしれませんが、繁忙期などチェックインカウンターに長蛇の列が出来ることがあります。その列を横目に優先チェックインが出来るメリットは大きいです。早めにチェックインを済ませてラウンジでゆっくりする時間も作れます。国際線ではファーストクラス・チェックインカウンターの利用が可能となります。
プライオリティバッゲージサービス
JALグループ便ならびにワンワールドアライアンス加盟航空会社便利用時に優先的に手荷物の引き渡しを受けることができます。(ブリティッシュ・エアウェイズ運航便では利用不可)クリスタルではクラスJ利用時のみのサービスですが、サファイアでは普通席でも優先引き渡しとなります。またクリスタルは国際線では利用不可ですが、サファイアでは利用可となります。荷物が多くなりがちな国際線での優先引き渡しはメリットが大きいですね。
受託手荷物無料許容量の優待
通常の無料手荷物に加え、下表超過分の手荷物をJALグループ便の運航区間、無料で預かってもらえます。
空港での優先空席待ち
JALグループ便ならびにワンワールドアライアンス加盟航空会社利用時に、空港にて搭乗当日空席待ちをする場合、優先的に取り扱ってもらえます。これも優先キャンセル待ちと同様、JMBダイヤモンドやJGCプレミアの会員、oneworldエメラルド会員が優先されます。私もサファイアのステータス期間に一度、空港で空席待ちをしたことがありますが、空席待ち5名の中に入ることが出来ました。FLY ON ステータスの恩恵が享受できた瞬間でした。
ステイタス別の優先度
JALグローバルクラブ エントランス
JALグループ国内線を利用する際にJGCカウンター横にある保安検査場に通じるエントランスを利用できます。会員本人と同行者1名が利用できますが、設置空港が羽田、伊丹、新千歳、福岡空港しかないのが残念ですね。
ファストセキュリティレーン
成田国際空港第2ターミナル出発のJAL国際便利用時に、セキュリティレーン入口の専用セキュリティチェック「JALファストセキュリティレーン」が利用できます。これも会員本人と同行者1名が利用可能です。同行者だけ通常のセキュリティレーンに並ばせるわけにもいきませんから当然ですね。
優先搭乗
JALグループ便ならびにワンワールドアライアンス加盟航空会社便への搭乗時に、優先的に搭乗が可能です。クリスタルステイタスでは国内線の優先搭乗はありませんが、サファイアからは国内線でも優先搭乗可能となります。
空港ラウンジの利用
JALグループ便
会員本人と同行者1名まで利用できます。ラウンジクーポンを利用して同行者最大3名まで入室することもできます。(羽田空港内の「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」は利用不可)
ワンワールドアライアンス加盟航空会社便
ワンワールドアライアンス加盟航空会社便の出発時もサファイアカードの提示により加盟航空各社のラウンジが利用できます。ここでも同行者1名まで入室が可能ですが、ラウンジクーポンを利用した2名以上の同行者の入室は出来ないようですね。
会員限定サービス
FLY ON アップグレードパッケージ
2018年度のFLY ON アップグレードパッケージはこちら
JALグローバルウォレット限定カードへの入会
JALグローバルウォレットはショッピングや、別の通貨への両替、海外ATMから現地通貨で引き出すことができるトラベルプリベイドカードです。FLY ONステイタスの会員とJALグローバルクラブの会員は専用のJALグローバルウォレットに申し込めます。
JALとっておきの逸品
ダイヤモンド会員、JGCプレミア会員、サファイア会員を対象に限定商品を用意。
新羅免税店での優待
2020年3月31日までの期間、サファイアカードとパスポートを提示すると、新羅免税店(ソウル店)で利用できるプリペイドカード10,000ウォン分が受け取れます。残額の払い戻しや現金への交換はできませんのでご注意を。
「WAON」ボーナスWAONプレゼントキャンペーン
2020年3月31日(特典交換分)まで、マイルから「WAON」への交換率が通常10,000マイル→10,000WAONのところ、10,000マイル→12,000WAON(12,000円相当)になります。うれしい交換率ですが、マイル単価を考えると特典航空券に利用するのが一番だと思います。
JALグローバルクラブへの入会資格
FLY ONプログラムでサファイアに到達すると「JALグローバルクラブ(JGC)」への入会資格が獲得できます。多くの人がこのJGCへ入会したいがために「修行」といわれる用事もないのに飛行機に乗りまくるということをしています。JGCを簡単にいうと入会するとサファイアとほぼ同じサービスを受けることができるだけでなく、対象クレジットカードの年会費を払い続けるだけで半永久的に会員資格を継続することができるのです。マイルの積算率がサファイアより低い等、少しの違いはありますが、サファイアステイタスは期限があるのに対してJGCは実質期限がないため、みんながJGC加入を目指しているのです。
まとめ
サファイアのメリットをまとめてみましたが、JGC会員資格を得るためのサファイアステイタスはJALで上級会員を目指す人にとってはひとつの目標になるステイタスです。サファイアステイタスからはラウンジ利用も可能となりますし、マイル積算率もケタ違いにあがりますので、JGCプレミア、ダイアモンド会員を目指して修行する人はその恩恵を十分に享受できると思います。またサファイアに到達したらステイタス判定期間にJGCへの加入手続きをとりましょう。サファイア以上のステイタス期間内の申込みでしかJGC会員にはなれませんのでご注意を。
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